耐薬品試験のご案内
AVCケーブルグランドは様々なユーザー様が!様々な環境で!様々な用途で!ご使用いただけます!をモットーに製品展開しております。。
安心してご使用いただけるように少しづつではありますが、信頼性試験データの更新を進めております。
今回は新たに耐薬品試験について、ご案内いたしますのでご参考になれば幸いです。
※尚、これらは薬品や環境によるため、あくまでも一例とした参考資料となります
目的
- AVCケーブルグランド(標準・耐蝕AA・耐薬FA)の次亜塩素酸ナトリウムへの耐性と防水性能への影響を検証する。
ユーザー様より、
「洗浄時に次亜塩素酸を使うお客様がおられるけど、大丈夫?」
「塩素系の雰囲気で使用できますか?」
という問合せが稀にあります。
そこで、最も身近で馴染みがあり入手性が容易な『キッチンハイター』を使って検証してみました。
試料
- 標準 ケーブルグランド(PA66+EPDM): FGA21L-10B
- 耐薬 FA ケーブルグランド(PP+Viton): FGA21L-10B-FA
- 耐蝕 AA ケーブルグランド(PP+EPDM): FGA21L-10B-AA
- キッチンハイター(次亜塩素酸ナトリウム)
試験方法
- キッチンハイターの原液と希釈液(濃度:200ppm)を各試料に浸漬させる。
- 1週間/1ヶ月/3ヶ月毎に防水試験(IPX8/10m/60分)を実施する。
- 1週間/1ヶ月/3ヶ月毎にゴム部の硬度測定を実施する。
- 1週間/1ヶ月/3ヶ月毎に表面・断面観察・FT-IR分析・SEM/EDS・圧縮試験を実施する。(シールナット部)
試験画像
結果
- 原液では、標準仕様はNG、耐薬品FA・耐蝕AA仕様は僅かな表面劣化や強度低下が見られたが、実用面で強度や防水性能に影響が無い事を確認できた。
- 希釈液では、標準仕様、耐薬品FA・耐蝕AA仕様共に僅かな外観の変化や強度低下が見られたが、実用面で強度や防水性能に影響が無い事を確認できた。
- 標準仕様も希釈液では使用可能であるが、長期使用においては耐薬FA・耐蝕AA仕様を推奨します。
まとめ
通常はキッチンハイターを原液で使用することはありませんが、(使用上の注意で、「原液で使わない」と記載あり)やはりポリプロピレンは耐性があるようで、外観での著しい劣化や防水性能に大きな影響は見られませんでした。
標準ケーブルグランドの66ナイロンでも、通常ご使用される希釈液や雰囲気程度であればご使用いただけると推測します。但し試験報告書等にも記載の通り、長期間ご使用の場合は耐薬品・耐蝕品のポリプロピレン製品を推奨します。
耐薬品(-FA)と耐蝕(-AA)の違いはゴム部となり、Viton(FA)・EPDM(AA)よりお選びいただけます。以下過去記事ご参照いただければ幸いです。
またステンレス製ケーブルグランドも取扱いございます。
今後も各種信頼性試験データの更新作業を進めて行き、順次ご案内させていただきます。
おまけ
今話題のチャットGPTにも聞いてみました😁
《わたし》
ナイロン製ケーブルグランドで次亜塩素酸の耐性はありますか?
《こたえ》
一般的に、ナイロンは次亜塩素酸に対して比較的耐性がある材料の一つです。ただし、ナイロン製品の耐性は、ナイロンの種類や材料の品質、および次亜塩素酸の濃度や接触時間などの条件によって異なります。
したがって、ナイロン製ケーブルグランドの耐性を正確に評価するためには、その材質や製造元に問い合わせることをお勧めします。また、環境中で使用する前に、必ず実地テストを行い、その耐性を確認することが重要です。
《わたし》
EPDMゴムに次亜塩素酸の耐性はありますか?
《こたえ》
EPDMゴムは一般的に酸素やオゾン、紫外線、および気候変動に対して優れた耐性を持ち、広く使用されています。ただし、次亜塩素酸との接触に対するEPDMゴムの耐性は、その種類や品質、および次亜塩素酸の濃度や接触時間などの条件によって異なります。
一般的には、EPDMゴムは低濃度の次亜塩素酸に対しては耐性を示すことがありますが、高濃度の次亜塩素酸には比較的感受性があるとされています。また、長時間の曝露により、EPDMゴムの劣化や変色が起こる可能性があります。
したがって、EPDMゴム製品を次亜塩素酸と接触させる前には、製造元に問い合わせて耐性の情報を確認し、実地テストを行うことが重要です。また、次亜塩素酸を含む環境でEPDMゴム製品を使用する場合は、適切な安全対策を講じる必要があります。
すげぇ~~~😮